3 素粒子脈動原理の概念図

 

 

量子力学の不確定性原理を図示

 

 

 暗黒エネルギーの脈動による質量発生機構

 

[8] 暗黒エネルギーと真空空間のエネルギー

 

振動エネルギーによる質量の増加。

 

 

[10] 素粒子脈動原理における素粒子質量の形成

 

 

6章 二重スリット実験の謎

 

[1] 粒子と波の二重性。

 

 アインシュタインは、光の粒を「光量子」と呼んだ。しかし、完全に証明されたはずの、光の波としての性質は、どこへ消えていったのだろうか。波説の決め手となったヤングの実験(波の干渉の実験)を光の粒一個ずつで行ったらどうなるか。光の粒による干渉実験(1)では、光の粒は、しばらくは、雑然とした模様を描いていたが、時間が経つと干渉の縞模様を浮かび上がらせた。干渉し合うはずのない一つずつの粒が、多数集まると、波特有の現象を示したのである。光は、粒と波の性質を、ともに持つとしか考えようがない。粒:一つが、ここにあれば、他にはないもの。波:広がりを持ち、一つの場所には限定できないもの。まったく相反する性質が、どうして同居できるのであろうか。  出典4)

 

 

 1 二重スリット実験の構成図

 

 電子銃から電子を発射して、向こう側の写真乾板に到達させる。その途中は真空になっている。電子の通り道にあたる位置に衝立となる板を置く。その板には2本のスリットがあり、電子はここを通らなければならない。すると写真乾板には電子による感光で濃淡の縞模様が像として描かれる。その縞模様は波の干渉縞と同じであり、電子の波動性を示している。 この実験では電子を1個ずつ発射させても、同じ結果が得られる。すなわち電子を1度に1個ずつ発射させることを何度も繰り返してから その合計にあたるものを写真乾板で見ると、やはり同じような干渉縞が生じている。 1999年にはアントン・ツァイリンガーが、電子や光子のような極微の粒子の替わりに、フラーレンという大きな分子を使って同様に実験した場合にも、同じような干渉縞が生じるのを確認している。ツァイリンガーは次にウイルスによって干渉縞を生み出すことを目標としている 出典:5

 

 

 

l量子力学の確率解釈 出典:6、出典:44

 

 二重スリット実験や物質波の発見により、素粒子は同時に粒子の性質と波の性質とを具備していることが発見された。 二重スリット実験を現すシュレーディンガー方程式に虚数が含まれており、絶対値の2乗として計算することで実数のみの方程式を導いた。 得られたその方程式を理解するために、量子力学の主流となったコペンハーゲン解釈と呼ばれる確率解釈が誕生した。

 

l二重スリット実験結果で最も不思議なのは、出典6 

 

 着弾の確率分布が干渉縞を描いていることである。1個の粒子の着弾は一般的に思い描かれる粒子像と完全に一致しているが、多数の粒子が描く模様は「広がった空間の確率分布を支配する何か(=波と考えられている)」の存在を指し示している。粒子と波動の二重性について「多数の粒子の振る舞いが波としての性質を形作る」とする説が過去にはあった。しかしこの実験は、単一の粒子であっても「広がった空間の確率分布を支配する何か」の存在を示しており、一般的な直観に反する奇妙な現象である。一般的な粒子像では粒子は一点に存在するはずであり、「広がった空間の確率分布を支配する何か」と同じとは考えにくい。しかしこの奇妙な実験結果からは「単一の粒子が『広がった空間の確率分布を支配する何か』の性質を併せ持つ」という一般的な直観に反する事実を認めるしかない。俄には信じ難いが、これこそが量子の本質的な性質であることは、実験が示す、動かし難い真実である。 

 

l確率解釈による原子構造のイメージ

 

 中心に原子核があり、周辺に電子の確率波が雲の如く分布している。 出典:7

 

l二重スリット実験の謎、観測による確率波の瞬間的な収縮。   

 

 確率解釈による不合理、限界点。確率波の収束。観測による波束の収束。

 

確率波は可能性の波であり、実在する物理的な波ではない。二重スリット実験にお  いて、電子が感光板に到達した瞬間(時間ゼロ)に、無限遠に拡散していた確率波が一点に収束するとした波束の収束問題。それを観察による波束の収縮とした観測問題、等々。作用の瞬間伝達は特殊相対性原理に反するとの疑義がある。アインシュタインやシュレーディンガーをはじめ、現在もなお疑義を抱く物理学者が存在し、いまだ結論が得られていない。 出典:8

 

 

 

l量子力学の隠れた変数  

 

ロンドン大学のデヴィッド・ボームは、目に見える現象の底に、さらに奥深い秩序が隠され、その支配によって、世界が成立していると考えている。

 

l原子内軌道ジャンプ。  出典:7

 

 

l量子力学では、原子内における電子の軌道遷移は時間ゼロの瞬間的作用としている。

 

l確率解釈へのアインシュタインの否定。 出典:9

 

 量子力学の科学者たちは、ミクロの世界の物理現象は、不確かさと偶然によって支配されていることを理論立てた。宇宙という最も大きな構造に焦点を当ててきたアインシュタインは、自然界に、不確かなものがあるという「量子力学」の考え方を、ひどく嫌った。

 

 アインシュタインの量子力学への疑問は二つであった。一つは、「シュレーディンガーの猫」に示された観測の奇妙さであった。人間が見ると、一瞬にして物質の状態が変わるとする量子力学の考え方である。アインシュタイン曰く「遠く離れた物質が、瞬時に影響し合うはずがありません。相対性理論によれば、光の速度よりも速く伝わる信号はないのです。これでは、テレパシーの存在を認めるようなものです。」
 自然は、人間とは独立した美しい秩序を持つべきであるとするアインシュタインの量子力学批判。アインシュタインが突きつけたパラドックスに、根本的に答えることができないまま、量子力学は理論を発展させていった。アインシュタインの友人達は一人また一人と、量子力学の信奉者へと変わっていった。プリンストン高等研究所への道すがら、彼は、こうつぶやいた。「私は、相対性理論の百倍も量子力学について考えている。」量子力学をめぐる苦悩の中で、アインシュタインの孤独は深まっていった。 出典40)

 

lシュレーディンガーの猫。・・・観測と半死半生の猫の存在。  出典9

 

 現在もなお、量子力学の基本方程式であり続けているシュレーディンガー方程式、その生みの親であるシュレーディンガー自身も生涯、量子力学の観測問題や確率解釈に疑義を抱き続けていた。観測により確率波が収束するとの解釈に反論した。観測問題は現在もなを、完全に解決されたとは言い難い。

 

l(ゲーテの色彩論)
ドイツの詩人ゲーテ。  

 

ゲーテは、光と闇の境界線にこそ「色」は存在すると考えていた。プリズムを通して光を見ても、色は現れない。光と闇の境界の部分にだけ、あざやかに色が並ぶことを、ゲーテは発見した。「色彩は、なかば光、なかば影である。そして、光と闇の結婚である」それが、ゲーテの結論であった。ゲーテは、観測する者と観測されるものが、一体となったときに初めて、自然が本当の姿を現すと考える。実験によって切り刻まれた自然、数字に置き換えられた自然は、もはや、本当の姿を失っているのである。ゲーテの思想は、量子力学者によって、再評価されている。  出典:10

 

l量子力学の基礎に疑問を持つ人々が居る。 

 

 量子力学は「人間が見ること」すなわち「観測」に、これまでの科学の常識を越えた意味づけを行った。それでもなお、量子力学の基礎に疑問を持つ人々は、量子力学を合理的に解釈し直す世界像を提出しようとしている。   出典:40

 

 

 

[2]二重スリット実験の謎を解く

 

暗黒エネルギーの物理(素粒子脈動原理)が二重スリット実験の謎を解く     

 

 量子力学の原点とも言える二重スリット実験の謎とその確率解釈に対して、素粒子脈動原理による解釈は、暗黒エネルギーの存在と素粒子脈動による物質波の波紋とによる機構によってその謎を理解し、量子力学を実在の理論に戻す。

 

 

二重スリット実験の暗黒エネルギー解釈

 

 素粒子脈動原理によれば、真空空間は観測できない4次元空間に属する暗黒エネルギーに満たされ、宇宙の73%を構成している。物質波は実在しない確率波ではなく実在する暗黒エネルギーの波紋である。物質波は3次元空間に質量ゼロの光として現れ、光子交換によって電磁気力が作用する。物質波の±成分は4次元空間に属していて、プラス成分は暗黒物質であって宇宙空間を満たし、宇宙の23%を構成している。物質波のマイナス成分は空間の歪みであり重力子であって、宇宙空間を満たし、暗黒物質の重力を現している。二重スリツト実験は暗黒エネルギー、物質波の実在と重力波を検証している。

 

1)2015年現在、暗黒エネルギーは宇宙物理学、物理学最大の謎であり、最先端の超弦理論も含めて、既存の物理理論では解明への見通しすら得られていない。
2)暗黒エネルギーは真空空間に均一に分布し、互いに反発している希薄なエネルギーである。
3)素粒子脈動原理は、暗黒エネルギーのエネルギー濃度を水平線とし、その水平線が真空そのものであると設定。 素粒子は、暗黒エネルギーの濃度変化(水面の波打ち)を超高速で繰り返し、脈動している。水平線が質量ゼロ、上部が正質量、下部が負質量であると設定した。
4)素粒子脈動原理は、我々の3次元空間からは認識できない4次元空間を発見した。
その4次元空間に暗黒エネルギーや暗黒物質が存在している。
5)二重スリット実験は量子力学の確率解釈の原点であり、その解釈はいまだ決着していない。
6)素粒子脈動による暗黒エネルギーの波紋(物質波)が一方のスリットを通過し、他方のスリットを通過した電子の脈動による波紋と干渉して格子縞を形成する位置に到達する。

 

 

 

 

[3] 二重スリット実験が重力波検出実験になるかも?

 

 量子力学誕生に係わる二重スリット実験は、素粒子脈動原理による解釈によれば、実在する物質波が他方のスリットを通過し、一方のスリットを脈動する電子や光子が通過し、通過後の双方の物質波が干渉して格子縞が発生している。この際に電子や光子の進路を変更させている作用力には物質波の谷と谷との相互作用である重力作用も関与していると考えられる。 ならば、二重スリット実験を使って重力波の検出実験が可能となるかも知れない。現在、重力波の検出実験はレーザー等の光の干渉を利用して永年探求されているが、いまだに重力波の検出は実現していない。脈動原理からの考察によれば、物質波は光波に比較して波長が桁違いに短い。従って、物質波の干渉を利用した二重スリット実験のシステムを利用すれば重力波の検出が可能となるかも知れない。宇宙の連星、パルサーからの重力波を二重スリットを介して写真乾板に感光させることで、重力波を検出できるかも知れない。パルサーの光による格子縞とは別に、重力波による別な格子縞が発見できるかも知れない。写真乾板の代わりに、超高感度テレビカメラによる動画撮影を試みたら新たな発見があるかも知れない。

 

 

 

[4]現代版エーテル実証実験。

 

かつて、エーテルの検出実験としてマイケルソン・モーリーによる光の干渉変化をとらえる実験が試みられたがエーテルの存在を検出できなかった。素粒子脈動原理からの推論によれば、現代版エーテル (エネルギー大気、ヒッグス粒子の海) によるドップラー効果は、素粒子脈動1サイクル毎に発生しキャンセルされている。そこで、脈動1サイクル毎の物質波が影響すると考えられる、物質波の検出に用いられた二重スリット実験装置を利用して現代版エーテルの検出が可能かもしれない。

 

量子力学誕生に係わる二重スリット実験は、素粒子脈動原理による解釈によれば、実在する物質波が他方のスリットを通過し、一方のスリットを脈動する電子や光子が通過し、通過後の双方の物質波が干渉して格子縞が発生している。この際に電子や光子の進路を変更させている作用力には物質波の谷と谷との相互作用である重力作用が関与している。

 

二重スリット実験装置を回転台に乗せて回転させ、地球の進行方向と水平、垂直の際の物質波による縞模様を写真乾板に感光させることで、現代版エーテルによる重力波のドップラー効果を検出し、現代版エーテルの実在を実証できるかも知れない。又、写真乾板の代わりに、超高感度テレビカメラによる動画撮影を試みたら新たな発見があるかも知れない。

 

 

 

 

 

[5] 二重スリット実験の物質波解釈

 

素粒子脈動原理が確率解釈の原点となった二重スリツト実験の謎をとき、量子力学を実在の物理学に戻す。前投稿の重力波解釈を改訂する。重力波は物質波に含まれている。 二重スリット実験は、電子、中性子、原子等の粒子を2つのスリットに向かって、1個づつ投射し、多数回繰り返した結果、写真乾板に格子縞状に分布して感光する100年来の謎の実験。粒子は分割できないので1方のスリットを通過しているのに、謎の波が他方のスリットを通過して粒子の進路変更に関与し、格子縞を形成する位置に到達している。量子力学はこの謎の波を確率波として解釈し、量子力学の確率波解釈の起源となった。 この確率波解釈に対して、物質波を発見したド・ブロイをはじめ、現在もなを量子力学の基礎方程式となっている物質波の波動方程式(シュレーディンガー方程式)を創設したシュレーディンガーや量子力学誕生に寄与したアインシュタイン等は終世、量子力学の確率波解釈に疑義を表明した。現在、量子力学の確率解釈によれば、物質波の波動方程式における絶対値の二乗を、粒子を発見する確率ととらえ、その確率の波が二つのスリットを通過して干渉しあい、写真乾板に格子縞を形成させていると解釈している。これは絶対値の二乗変換をしなくても、波動方程式が示す物質波が二つのスリットを通過していることを認めていることと等価であると言える。物質波の波動方程式は虚数を含む複素数座標の波ではあるが、確率の波ではない。4次元空間の実在が発見されたならば、物質波は実在する自然現象であり、観測された結果として存在が始まるようなものではない。「月は誰も見ていなくても存在していた」と言える。

 

 

[6] 電子書籍の表紙

 

 

 

 

第7章 超弦理論の第3次革命

 

[1] 最先端理論 「超弦理論」

 

 ベストセラー゛ホーキングの宇宙論゛の中にも述べられている。これから10年の内に理論物理の最終的な究極の理論が達成される可能性があると。その最有力候補として超弦理論が上げられている。それは弾性に基づいて光速で振動するプランクの長さで質量ゼロの紐または輪という統一模型である。しかし、現在のところ、超弦理論は未完の大器であって越えねばならない大きな課題が数多く残されている。特に、理論を現す数式の完成度に比べて、その概念を現す幾何学的モデルの完成度が大きく取り残されている。

 

 課題の第一は超弦理論が成り立つのは10次元(11次元)においてのみ、との数式的結果である。我々の認識する3次元空間と時間とから成る4次元時空の世界に比べて、残りの6次元への理解が成されていない。また、その解決策として提示されている余分な6次元を観測不可能な微小空間であるとしたコンパクト化の概念も、なぜ6次元だけがコンパクト化されたのか不明である等と、いまだ充分な理解が得られていない。  

 

課題の第二は超弦理論が示す世界は、ビッグバン直後の超超高温における幾何学的モデルであって、現世界の低温領域での観測事実を説明するレベルまで適用することに大きな困難が残されている。残された壁を突破しない限り、やがてこの理論も放棄されることとなるだろう。それにもかかわらず、現在のところ量子力学の不確定性原理を取り入れた相対性理論(重力の理論)であって、無限大や異常性を打ち消すことの出来る統一理論は超弦理論が唯一無二のものである。それが故に、世界中の物理学者がその幾何学的モデルを探し出そうと必死になって探求しているものであり、それが今日の物理学の主流を形成している。その幾何学的モデルが発見されたならば、それは物理学の最終的な究極の理論、超大統一場理論となるものである。

 

 そしてここに、かねてより提唱している私の統一場理論への仮説「素粒子脈動原理」がその幾何学的モデルであり、その解答ではないかと問うものである。1980年に物理学会で発表したここに示す素粒子脈動原理の仮説が世界中の超一流の物理学者が探求し、アインシュタインが晩年の30年間をかけて目指したにもかかわらず実現出来なかった統一場理論の幾何学的モデルであると主張するものである。  しかし、この仮説が物理学の最終的な究極の理論である等と、良識のある人ならば誰が信じることが出来るだろうか。私自身でさえ聞く側の立場になれば、真っ先に頭から否定するだろう。太陽が西から昇ることはあっても、そんなことは絶対にあり得ないと。現在もなを、私の中の常識がそれを否定し続けている。そんなことが私に出来るはずはないと。だがしかし、無謀かつ、なにものにもとらわれない私の直感が、太陽が西から昇ったと認めざるを得ない程の奇跡の前に困惑している。

 

絶対にあり得ないことが起こりつつあるのだ。その根拠となっているさまざまな検証と、概念の一致、さらに予言とを以下に述べる。その前に、素粒子脈動原理の仮説を説明することとする。

 

[2]究極理論の最有力候補・超弦理論

 

現在、超大統一理論の最有力候補として超弦理論が上げられている。それは弾性に基ずいて光速で振動するプランクの長さで質量ゼロの紐または輪という統一模型である。しかし、現在のところ、超弦理論は未完の大器であって越えねばならない大きな課題が数多く残されている。特に、理論を現す数式の完成度に比べて、その概念を現す幾何学的モデルの完成度が大きく取り残されている。

 

 課題の第一は超弦理論が成り立つのは10次元においてのみ、との数式的結果である。我々の認識する3次元空間と時間とから成る4次元世界に比べて、残りの6次元への理解が成されていない。また、その解決策として提示されている余分な6次元を観測不可能な微小空間であるとしたコンパクト化の概念も、なぜ6次元だけがコンパクト化されたのか不明である等と、いまだ充分な理解が得られていない。  課題の第二は超弦理論が示す世界は、ビッグバン直後の超超高温における幾何学的モデルであって、現世界の低温領域での観測事実を説明するレベルまで適用することに大きな困難が残されている。残された壁を突破しない限り、やがてこの理論も放棄されることとなるだろう。それにもかかわらず、現在のところ量子力学の不確定性原理を取り入れた相対性理論(重力の理論)であって、無限大や異常性を打ち消すことの出来る統一理論は超弦理論が唯一無二のものである。それが故に、世界中の物理学者がその幾何学的モデルを探し出そうと必死になって探求しているものであり、それが今日の物理学の主流を形成している。

 

 

[3]アインシュタインが探し続けた4次元空間 (両者のちがいは進行の矢印だけ)

 

 

現在の理論物理学における真空の概念は脈動原理モデルと同じ 。

 

20代に一般相対性理論(重力理論)を生んだアインシュタインは、その後の生涯を自然界の全ての作用力を統一する統一理論の研究にささげたが未完成のまま生涯を終えた。常にその研究のカギとなったテーマは、我々が認識できず、あらゆる実験にも現れない4次元空間の存在を見つけ出すことであった。数学者カルツァーとクラインとが数式で示した4次元空間を理論に組み込めば重力と電磁気力を一つにした統一場理論が実現することが判っていたが、我々が認識している3次元空間(縦・横・高さの立体空間)の中に深さとでも言える認識できない空間があることを見つけ出すことが出来なかった。

 

素粒子脈動原理がその4次元空間を発見した。

 

現代理論物理学の最先端理論である超ひも理論は数式としてはほぼ完成しているが、その数式は4次元をはるかに超えた10次元でしか成り立たない。超ひも理論でもカルツァー・クラインの見えない世界の概念を用いている。現在の超ひも理論の幾何学的モデルはその余分な6次元が、我々が認識している3次元空間の中の、認識できない超微細な空間の中に「ひも」として存在すると説明している。しかし、この説明は物理的コンセプトがまだ曖昧だと指摘されている。

 

さらに、波打つひも(振るえるひも)の幾何学的モデルからは物理的諸概念との一致がほとんどなにも生まれてこない。そこで素粒子脈動原理の出番となる。脈動原理が示す幾何学的モデルは図に示すごとく、超ひもが水平線をはさんで+10-1 と脈動し、量子力学のあらゆる物理概念との相関が得られ、統一場理論を実現し、数学史上最大の難問 「リーマン予想の証明」 をも導いた。

 

  さらに、水平線はエネルギー大気やエーテル概念を現し、脈動する光子は「エーテルの結び目」概念やペンローズのスピンネットワーク、ツイスター概念とも等価であり、ウイッテンが導いた、量子重力理論~トポロジカルな場の理論の積分~カウフマンの状態和~ジョーンズ多項式との連鎖まで繋がっている。この超ひもを脈動する物質波として現した幾何学的モデルでは、素粒子(全ての物体)が物体の大きさ(存在の度合い)を刻々と変化させているものである。これは我々が認識できる(イメージを描画できる)3次元空間(縦・横・高さ)と、さらに空間の深さとでも言える4次元空間が存在することを現している。この空間の深さとも言える脈動原理が示す幾何学的モデルこそ、アインシュタインが探し続けた4次元空間に他ならない。アインシュタインがひらめいていたもの、直感していた概念が正しかったこととなる。

 

 ある次元の物体の切断面は一つ下の次元の物体として現される。3次元の立体の切断面は2次元の面であり、面の切断面は1次元の線、線の切断面は0次元の点である。従って、4次元の物体の切断面は3次元の立体となるはずである。我々が認識している3次元空間を横切る(切断面)4次元空間の物体が球体ならば、球体が膨張と収縮(脈動)を繰り返しているように見えるはずであり、負ネルギー領域になるときは球体が縮小して点となり、消えてゆく。正エネルギー領域になるときは真空から点として現れ、次第に球体が大きくなる。素粒子脈動原理はエネルギーの塊(球体)が膨張と収縮(脈動)を繰り返し、明滅しているモデルであり、観測できない4次元空間の脈動を現している。

 

 

 

[4]素粒子脈動原理は超弦理論の新幾何学モデル。

 

 

[5] 素粒子脈動原理が導く物理学への予言

 

 

[6] 暗黒エネルギーの脈動波形が超ひも。

 

1) 宇宙のビッグバンは脈動の波行程の点に相当し、暗黒エネルギーの脈動である。

 

2) 超ひもは断続的に大きさを持ち、断続的に点となって、場の量子論に対応する。

 

3) 余剰次元のコンパクト化は、微細空間の中ではなく、微細時間の中にある。

 

4) 従来の振えるヒモでは、低温での種々の物理概念との対応が殆どない。

 

5) 4次元空間で脈動する超ひもは、低温の現世界におけるあらゆる観測や実験事実

 

  を自然に説明する。自然界の全ての力を統一し、全ての場を一つの場で統一する。

 

6) 超ひも理論の新幾何学モデルは、暗黒エネルギーや、暗黒物質、核力・重力・

 

  電磁気力の機構を図示し、同じ光子の作用として重力と電磁気力を図説する。

 

7) シュワルツらによる第一次革命、ウイッテンによる第二次革命。ここに示す第3次革

 

  命は素粒子脈動原理によって、余剰次元が超微細時間の中にコンパクト化される。

 

8) 粒子行程、波行程、負粒子行程の波行程のタイミングの中に我々の住む膜宇宙

 

  が閉じ込められている。 3種類の3次元空間(9次元)と時間1次元で合計10次元。

 

9) 電磁気力は膜宇宙にて作用し、重力は負粒子行程にて作用、断続的に作用する。

 

 

 

 

7章 量子力学を実在にもどす。

 

1)確率解釈

 

アインシュタインは終生、量子力学の確率解釈に疑義を唱えていた。

 

素粒子脈動原理の仮説においては、

 

素粒子は粒子と波の変換行程毎に超高速で発生と消滅を繰り返している。これは、素粒子が質量mの粒子として存在する時を存在 1 とし、質量ゼロとなった時を存在ゼロとするならば、素粒子は存在の度合いを少しずつ刻々と変化させていることとなる。  現在の物理学においては、存在は1かゼロ、(在るか無いか)の二者択一である。二者択一で、上記のごとく変換を続ける素粒子の存在を現そうとすると量子力学の解釈のごとく、確率で表現するしか方法が無いものと考えられる。しかし、存在の度合いを少しずつ変化させた状態があるとすると、素粒子のある瞬間(より短いレベルの時間)の状態は何%の度合いの存在として示すことができる。

 

ここに、量子力の確率的解釈から開放された物理学、アインシュタインが主張し続けた素朴な実在に基づく物理学が復活することとなる。

 

2) 確率解釈の原点、二重スリット実験。

 

l粒子と波の二重性。

 

 アインシュタインは、光の粒を「光量子」と呼んだ。しかし、完全に証明されたはずの、光の波としての性質は、どこへ消えていったのだろうか。波説の決め手となったヤングの実験(波の干渉の実験)を光の粒一個ずつで行ったらどうなるか。光の粒による干渉実験(1)では、光の粒は、しばらくは、雑然とした模様を描いていたが、時間が経つと干渉の縞模様を浮かび上がらせた。干渉し合うはずのない一つずつの粒が、多数集まると、波特有の現象を示したのである。光は、粒と波の性質を、ともに持つとしか考えようがない。粒:一つが、ここにあれば、他にはないもの。波:広がりを持ち、一つの場所には限定できないもの。まったく相反する性質が、どうして同居できるのであろうか。  出典4)

 

 

 図 二重スリット実験の構成図

 

 電子銃から電子を発射して、向こう側の写真乾板に到達させる。その途中は真空になっている。電子の通り道にあたる位置に衝立となる板を置く。その板には2本のスリットがあり、電子はここを通らなければならない。すると写真乾板には電子による感光で濃淡の縞模様が像として描かれる。その縞模様は波の干渉縞と同じであり、電子の波動性を示している。 この実験では電子を1個ずつ発射させても、同じ結果が得られる。すなわち電子を1度に1個ずつ発射させることを何度も繰り返してから その合計にあたるものを写真乾板で見ると、やはり同じような干渉縞が生じている。 1999年にはアントン・ツァイリンガーが、電子や光子のような極微の粒子の替わりに、フラーレンという大きな分子を使って同様に実験した場合にも、同じような干渉縞が生じるのを確認している。ツァイリンガーは次にウイルスによって干渉縞を生み出すことを目標としている。 出典:5

 

l量子力学の確率解釈 出典:6、出典:44

 

二重スリット実験や物質波の発見により、素粒子は同時に粒子の性質と波の性質とを具備していることが発見された。 二重スリット実験を現すシュレーディンガー方程式に虚数が含まれており、絶対値の2乗として計算することで実数のみの方程式を導いた。 得られたその方程式を理解するために、量子力学の主流となったコペンハーゲン解釈と呼ばれる確率解釈が誕生した。

 

l二重スリット実験結果で最も不思議なのは、出典6 

 

 着弾の確率分布が干渉縞を描いていることである。1個の粒子の着弾は一般的に思い描かれる粒子像と完全に一致しているが、多数の粒子が描く模様は「広がった空間の確率分布を支配する何か(=波と考えられている)」の存在を指し示している。粒子と波動の二重性について「多数の粒子の振る舞いが波としての性質を形作る」とする説が過去にはあった。しかしこの実験は、単一の粒子であっても「広がった空間の確率分布を支配する何か」の存在を示しており、一般的な直観に反する奇妙な現象である。一般的な粒子像では粒子は一点に存在するはずであり、「広がった空間の確率分布を支配する何か」と同じとは考えにくい。しかしこの奇妙な実験結果からは「単一の粒子が『広がった空間の確率分布を支配する何か』の性質を併せ持つ」という一般的な直観に反する事実を認めるしかない。俄には信じ難いが、これこそが量子の本質的な性質であることは、実験が示す、動かし難い真実である。 

 

l確率解釈による原子構造のイメージ

 

 中心に原子核があり、周辺に電子の確率波が雲の如く分布している。 出典:7

 

l二重スリット実験の謎、観測による確率波の瞬間的な収縮。   

 

 確率解釈による不合理、限界点。

 

 確率波の収束。観測による波束の収束。

 

確率波は可能性の波であり、実在する物理的な波ではない。二重スリット実験にお  いて、電子が感光板に到達した瞬間(時間ゼロ)に、無限遠に拡散していた確率波が一点に収束するとした波束の収束問題。それを観察による波束の収縮とした観測問題、等々。作用の瞬間伝達は特殊相対性原理に反するとの疑義がある。アインシュタインやシュレーディンガーをはじめ、現在もなお疑義を抱く物理学者が存在し、いまだ結論が得られていない。 出典:8

 

 

 

l量子力学の隠れた変数  

 

ロンドン大学のデヴィッド・ボームは、目に見える現象の底に、さらに奥深い秩序が隠され、その支配によって、世界が成立していると考えている。

 

 

 

l原子内軌道ジャンプ。  出典:7

 

 

量子力学では、原子内における電子の軌道遷移は時間ゼロの瞬間的作用としている。

 

l確率解釈へのアインシュタインの否定。 出典:9

 

 量子力学の科学者たちは、ミクロの世界の物理現象は、不確かさと偶然によって支配されていることを理論立てた。宇宙という最も大きな構造に焦点を当ててきたアインシュタインは、自然界に、不確かなものがあるという「量子力学」の考え方を、ひどく嫌った。

 

 アインシュタインの量子力学への疑問は二つであった。一つは、「シュレーディンガーの猫」に示された観測の奇妙さであった。人間が見ると、一瞬にして物質の状態が変わるとする量子力学の考え方である。アインシュタイン曰く「遠く離れた物質が、瞬時に影響し合うはずがありません。相対性理論によれば、光の速度よりも速く伝わる信号はないのです。これでは、テレパシーの存在を認めるようなものです。」
 自然は、人間とは独立した美しい秩序を持つべきであるとするアインシュタインの量子力学批判。アインシュタインが突きつけたパラドックスに、根本的に答えることができないまま、量子力学は理論を発展させていった。アインシュタインの友人達は一人また一人と、量子力学の信奉者へと変わっていった。プリンストン高等研究所への道すがら、彼は、こうつぶやいた。「私は、相対性理論の百倍も量子力学について考えている。」量子力学をめぐる苦悩の中で、アインシュタインの孤独は深まっていった。 出典40)

 

lシュレーディンガーの猫。・・・観測と半死半生の猫の存在。  出典9

 

 現在もなお、量子力学の基本方程式であり続けているシュレーディンガー方程式、その生みの親であるシュレーディンガー自身も生涯、量子力学の観測問題や確率解釈に疑義を抱き続けていた。観測により確率波が収束するとの解釈に反論した。観測問題は現在もなを、完全に解決されたとは言い難い。

 

l(ゲーテの色彩論)
ドイツの詩人ゲーテ。  

 

ゲーテは、光と闇の境界線にこそ「色」は存在すると考えていた。プリズムを通して光を見ても、色は現れない。光と闇の境界の部分にだけ、あざやかに色が並ぶことを、ゲーテは発見した。「色彩は、なかば光、なかば影である。そして、光と闇の結婚である」それが、ゲーテの結論であった。ゲーテは、観測する者と観測されるものが、一体となったときに初めて、自然が本当の姿を現すと考える。実験によって切り刻まれた自然、数字に置き換えられた自然は、もはや、本当の姿を失っているのである。ゲーテの思想は、量子力学者によって、再評価されている。  出典:10

 

l量子力学の基礎に疑問を持つ人々が居る。 

 

 量子力学は「人間が見ること」すなわち「観測」に、これまでの科学の常識を越えた意味づけを行った。それでもなお、量子力学の基礎に疑問を持つ人々は、量子力学を合理的に解釈し直す世界像を提出しようとしている。   出典:40

 

3) 確率解釈への疑義

 

 素粒子脈動原理(暗黒エネルギー脈動原理)の仮説は、物理学上の諸概念を踏まえ、大統一理論の模型として考え出したものではなかった。そもそもの発端は、素粒子が持つ粒子と波の二重性に対する量子力学的解釈に納得がゆかず、アインシュタインも納得していなかった等の事実から、粒子と波の二重性に対する別な解釈を探求した結果として導きだした仮設であり、模型であった。

 

 素粒子が粒子であって同時に波であるとする量子力学的解釈を改め、粒子と波とを交互に時間的ズレをもって繰り返していると仮定すれば、困難で納得のいかない確率的解釈などせずに、究めて容易に説明することが可能となる。

 

ここで私が考えたことは、かかる簡単な事柄は過去にも既に多くの物理学者が当然考えていたはずであると。しかし、時分割による粒子と波との変換を許さない種々の実験事実や理論があったために、この模型が否定され、粒子であって同時に波であるとする量子力学的解釈に至ったものと推察した。量子力学の諸概念はここを原点としてスタートしていったものと考えられる。

 

 その後量子力学は成功をおさめ、あらゆる分野にて実験事実との正確な一致を見、正しい理論であることは疑う予知のないものとなっている。しかし、今日になって量子力学の及ばない分野のあることが明白となってきた。それは一般相対性理論によって理解されている重力と量子力学とを統一しようとする際に明白となった。量子力学や相対性理論をこえる理論が必要となったのである。

 

 そこで、再び原点にもどり、粒子と波とを同時とする確率的解釈の方を考えなおし、同時とせざるを得なかった実験データと物理概念の方を再考することとした。そして、一つの考えにたどりついた。もしも、時間が飛び飛びてあったならばどういう事になるだろうかと、時間が飛び飛びならば全ての反応は飛び飛びになる。反応する時と反応しない時があり、物理学上の全ての現象、全ての実験、全ての実験データも飛び飛びになるはずである。

 

 ならば、素粒子を粒子と判定した実験データも、粒子、( ) 、粒子、( )、粒子のごとく断続的に判定すべきであり、 、( )、の時の素粒子については何も判定できないはずである。同様に、素粒子を波であると判定した実験データも、波、( )、波、( )、波のごとく断続的に判定すべきであり、( )、の時の素粒子については何も判定できないはずである。以上から、過去の実験データの中で素粒子が粒子であって同時に波である事を示す実験データは何処にも見当たらないこととなる。

 

 さらに、量子力学の根本的概念の一つであるところの不確定性原理が示すごとく、粒子と波を同時に確定することは出来ないものとされている。このことは、素粒子の本質が粒子と波とに交互に変換している事の現れに違いないと考えた。

 

 仮に、粒子と判定せざるをえない実験データがあったとしても、粒子、( )、粒子の変換が実験データに影響をあたえぬ程に超高速であったとしたら、判定結果は常に粒子であると断定するであろう。だからといって、粒子と粒子との間に、( )、が存在しないと断定することは出来ないのである。私の仮説が主張するところはまさにここにある。私の仮説は、( )、の間に粒子、又は波への変換が行われていると仮定するものである。

 

 これは量子力学がエネルギーを量子化したと同様に時間を量子化したことに相当する。現代物理学が見過ごしていたここにこそ、物理学の最後の壁を破るキーが隠されていたものと思われる。この粒子と波の超高速変換機構、時間量子、反応の断続性こそ、アインシュタインやド・ブロイ等量子力学を創始した人達が求めていた「物理学の隠れた変数」に違いない。素粒子が粒子と波とを同時に現しているとしたら、量子力学が示すように確率によって解釈する以外に道は無いのかもしれない。だがしかし、粒子と波とを交互に現しているとしたら、素粒子の実体を全く古典的に解釈することが可能となる。アインシュタインが唯一人、最後まで主張し続けたことが正しかった事となる。私の仮説は、その「隠れた変数」に基づいて構築したものであり、ここに初めて、量子力学の確率的解釈から開放された実在的(古典的)解釈のもとに物理学を構築することが可能となるものである。

 

 

 

 

 

 素粒子脈動の行程別特性

 

現在の量子力学はこれらの各行程が同時であるとして確率解釈している。素粒子脈動原理はこれらの行程が別々の時間帯に順次発生していると解釈している。

 

 

エネルギー値)

 

素粒子脈動の粒子行程にて、素粒子は プラスエネルギーを持ち、波行程にて全てのエネルギーを場に放出してエネルギーゼロとなり、負粒子行程にて の負エネルギーを持つ。脈動1サイクル毎に正負のエネルギーが打ち消しあって総和はゼロとなる。

 

質量) 

 

プラスm~質量ゼロ~-mとの変換を観測不可能な短時間(プランク時間)でくりかえしている。

 

大きさ)

 

場の量子論において、素粒子は大きさを持たない点として扱われる。しかし、点なるがゆえに、場の量子論の方程式は常に分数の分母がゼロとなって計算式が無限大になる欠点があった。湯川博士をはじめ、沢山の物理学者が素粒子に大きさを与えようとして挑戦したが全て失敗に終わった。

 

素粒子脈動原理がはじめて、素粒子に大きさを与えることに成功した。

 

素粒子は脈動の波行程では、大きさを持たない点であるが、脈動の粒子行程では、大きさを持つ粒子である。素粒子は断続的に大きさを持つ。

 

空間の歪み)

 

脈動の負粒子行程にて、素粒子又は光子等の物質波の負粒子行程は暗黒エネルギーの空亡空間として作用する。その空亡空間は、空亡空間を押しつぶそうとする周囲の暗黒エネルギーからの圧迫力を受ける。

 

作用力)

 

その圧迫力が重力として現れる。光子の空亡空間は重力量子であり、光子の作用力とされる電磁気力と共に、同じ光子の作用力として重力が作用している。電磁気力は波行程にて作用し、重力は負粒子行程にて作用する。

 

 

 

素粒子脈動原理による諸概念の幾何学的解説

 

 素粒子脈動原理に基づいて、物理学において既に真実であると実証されている諸概念及び数々の実験事実や現象を幾何学的に図示し、説明する。その概要は、このきわめてシンプルな素粒子脈動原理の模型(モデル)が物理学におけるあらゆる諸概念及び実験的現象を現す幾何学的機構を具備していると言う驚くべき結果を示している。

 

 例えば、量子力学の基本的概念である相互作用に対し、脈動原理模型は脈動に伴って力を媒介するボーズ粒子を放出・吸収し、粒子と波の二重性を現す機構を備え、さらに、位置と運動量とを同時に測定不可能とした不確定性原理を現す機構を備えている。さらに、脈動に伴って放出し続けるエネルギーだけを加算すれば無限大が現れ、その無限大を脈動に伴って吸収するエネルギーを加算した負の無限大によって打ち消し合うという、繰り込み理論の機構を示す。現在、不確定性原理や繰り込み理論を同時に図示する何学的模型は実現していない。

 

 さらに、脈動に伴って放出された光子自身の脈動行程において、光子が空間を歪めることによって生じる光子の空乏空間が重力子であると予言している。光子空乏空間は負エネルギーの海である真空空間の中の泡のごとく作用するものであって、負エネルギーの水圧に相当する圧力が発生し、それが他の素粒子(質量)から放出された光子の空乏空間に接することによって生じる作用力が重力であると予言している。この作用力は光速で無限遠に到達するものであり、飛び飛びに作用する量子化された作用力であって、量子重力理論に対応する。

 

これらのイメージは量子力学創設者の一人であるディラックが提唱した「真空は負粒子の海」という概念にも通じている。

 

 このように、脈動原理模型による物理学上の諸概念及び実験的現象との一致の例は枚挙にいとまが無い。その一端を以下に示す。

 

 

 

 

 

素粒子脈動原理が解く理論物理学の諸概念(133)

 

1.粒子性と波動性の一体化機構

 

波動モデルの山(波頭)を粒子、谷を負粒子、水平線を波として現す。粒子性と波動性は同時ではなく交互に現れる。量子力学的解釈の粒子であって同時に波であるとする概念の修正。

 

2.原子模型における電子軌道の描画

 

原子核の核子の脈動による谷が軌道であり、電子と共に軌道も明滅する。電子が軌道を変更する際のジャンプも現す。

 

3.素粒子(質量)の発生、消滅の機構

 

 脈動モデルの水平線が質量ゼロの真空であり、水平線が波打つと真空空間が歪められ質量が発生する。波うちが停止すると質量消滅となる。

 

4.全ての素粒子を現す機構

 

全ての素粒子は、素粒子脈動に基づく、脈動タイミング差(位相差)、振幅差、波長差、周波数差等の脈動モデルに具備された幾何学的機構によって現すことができる。

 

5.質量の存在による空間の歪みと重力発生を示す機構

 

 質量の脈動によって波紋(光子)が場に放出される。その波紋の谷(光子空乏空間)が水中の泡のごとく、真空空間のエネルギーからの圧力を受け、その圧力が重力を発生させる。重力は光子空乏空間の作用力である。

 

6.不確定性原理を示す機構

 

 

現在のところ、量子力学の諸概念、特に不確定性原理等を幾何学的に図説できる十分なモデルは存在しない。素粒子脈動において、電磁気力は水平状態(波、質量ゼロ、点)になった時に作用し、運動量は波の行程に属し、位置は粒子に属し、互いに別々の行程に属する。

 

 

 

7.量子重力理論を現す。 重力量子=光子を示す機構

 

 予言:重力の媒介量子は光子であり、光子の脈動によって形成される光子空乏空間が重力量子として作用する。光子空乏空間は脈動に伴って断続的に出現し、重力も断続的となる。

 

8.光子交換による電磁作用を示し、量子電磁気力を現す機構

 

 脈動により、素粒子から光子が放出、吸収される。その光子も脈動し、光子が波となる行程にて光子の全エネルギーが場に放出、吸収される。その行程でのエネルギー相互の直接的作用が電磁気力であり、断続的となる。

 

9.(量子)核力原理を現す機構

 

 核子の脈動に伴って、核子が形成する空乏空間と他の核子が形成する空乏空間とが接した際の真空空間のエネルギーからの水圧に相当する圧縮力が核力に相当する。原理的には重力と類似の作用力であり、断続的である。

 

10.核力・重力・電磁気力を統一し、基本的4力を幾何学に帰結する

 

 現在、電磁気力と重力とを一つの幾何学的モデルによって図説することは出来ていない。前記のごとく、素粒子脈動の幾何学的モデルの機構として自然界の四種類の力を統一的に説明することができる。

 

11.原子核構造の予測、相反する液滴模型と殻模型の統一模型

 

 液滴模型は核子が波行程に現れる特性であり、殻模型は核子が粒子行程にて現れる特性である。

 

核子脈動に伴って液滴模型と殻模型とが超高速で変換している。

 

12.粒子交換による相互作用を示す機構

 

 素粒子脈動にともなって周囲の場に波紋が形成される。波紋の動きが粒子の放出、吸収に相当し、その粒子の脈動に伴って相互作用が発生する。

 

13.素粒子が“点”となる原因を示す機構

 

 素粒子脈動にともなって、素粒子は粒子行程及び負粒子行程にて大きさを現し、波となる行程では大きさが無くなり“点”となる。量子力学は波行程での作用を現すものであって、その行程では素粒子は大きさを持たない“点”である。脈動の行程は時間的に正しく順序立てられており、因果律は保たれる。素粒子脈動において、素粒子が水平となって波となる行程では、素粒子は大きさを持たない“点”となり、素粒子は断続的に大きさを現す。

 

素粒子は断続的に大きさを持つ。脈動モデルの革命的予言。量子力学の数式において、素粒子に大きさを持たせることが出来ない。大きさを持たせて数式の破綻を回避することは物理学の長年の懸案だった。超弦理論が初めてプランクサイズの超超微小なひもとして大きさを持たせることに数式的には成功したが、幾何学的モデルとしてのイメージが未完成と言われている。脈動原理のエネルギー波形図は、もののみごとに、懸案事項の解を図示している。量子力学で計算される電磁気力は素粒子脈動の波行程にて作用するものであり、その時素粒子は大きさを持たない点である。しかし、脈動の粒子行程では観測されたサイズの大きさを持つ物体であり、観測された質量を持つ。超弦理論のひもが点ではなく、微細な大きさを持つことは、数式における無限大の困難を回避出来る代わりに、素粒子を点として扱っている現代量子力学で築かれてきた数式では対処できないこととなる。このことが超弦理論の数式をよけいに複雑にしている。 脈動原理が初めて素粒子に大きさを与えた。

 

14.素粒子のスピン

 

素粒子は全て「スピン」と呼ばれる超高速運動?をしている。これは単なる自転ではなく、4次元空間の現象と考えられているが、いまだにその実体は明らかではない。 素粒子脈動原理からのアプローチは、素粒子固有の特性である「スピン」は、素粒子脈動のタイミング差ととらえている。スピン半整数のフエルミ粒子が素粒子脈動の粒子行程の時に、スピン整数のボーズ粒子は素粒子脈動の波行程にあるものと考えられる。両者は素粒子脈動のタイミングが異なるだけで、まったく性格が異なり、互いに水と油のごとくである。両者はもっと高いレベルの脈動する素粒子が、素粒子脈動モデルの水平線からの対称性を破って脈動する結果として、違った現れ方をしている。これが超対称性を導く。

 

統一場理論に密接に対応した素粒子脈動そのものがスピンであると言える。素粒子脈動の位相(タイミング)がスピンの値、0、1/2、1、3/2、2等に対応する。スピン1/2、3/2のフェルミ粒子が脈動における粒子行程の時、スピン0、1のボーズ粒子は波行程に在り、スピン2の重力量子は負粒子行程にある。この脈動モデルによってスピン幾何学的モデルによって現すことが出来る。

 

15.電磁気力の+、-を現す機構

 

 素粒子脈動にともなって、光子のエネルギーが光子から放出されているエネルギーか、光子に吸収されているエネルギーかの違いによって+、-の極性の違いとして現れる。

 

16.電荷の引力・斥力を現す機構

 

 脈動モデルにおいて、電磁気力は場に放出された光子のエネルギーの直接的作用力として現れる。そのエネルギーは光子から放出中のエネルギーと、光子に吸収中のエネルギーとがあり、その差が電磁気力の+,-,S,N導く。放出中のエネルギーとエネルギーどうしの衝突が反発力を発生し、放出中のエネルギーどうしの衝突が反発力を発生し、放出中のエネルギーと吸収中のエネルギーとの衝突が引力を発生させる。

 

17.素粒子と反素粒子の対消滅機構

 

 素粒子と反素粒子とは脈動の波形が同じで、脈動のタイミング、位相が正反対のものであるり、両波形を重ねると脈動が完全に打ち消しあって、両者のエネルギーすべてが放出されたままとなり、水平となって質量が消滅する。

 

 

 

18.核力の近距離作用、電磁気力及び重力の遠距離作用を示す

 

 核力は核子の空乏空間が互いに接した際の作用力であって近距離作用力である。電磁気力及び重力は脈動する素粒子の波紋に相当する光子の作用力であって遠距離作用力である。

 

19.対称性の破れによる質量発生機構

 

 真空空間は真空のエネルギー密度(脈動モデルの水平レベル)を保存量とする対称性を備え、水平レベルからのズレが対称性の破れであり、質量または負質量として現れる。

 

20.反素粒子、負の質量、負エネルギーの記述

 

 素粒子脈動波形図において、水平レベルより下の波形部分が負質量、負エネルギーを表す。

 

21.物質波の描画、存在確率波の記述

 

 素粒子脈動波形図において、波形を現す線が物質波であり、水平レベルを存在ゼロと設定するならば、その波形は存在確率に相当する存在の度合いを表す波形と言える。

 

22.因果律を破らずに素粒子に大きさを与える機構

 

素粒子脈動にともなって、素粒子は粒子行程及び負粒子行程にて大きさを現し、波となる行程では大きさが無くなり“点”となる。量子力学は波行程での作用を表し、その行程では、素粒子は大きさを持たない“点”である。脈動の行程は時間的に正しく順序立てられており、因果律は保たれる。

 

23.光速一定の原理(相対論の基礎)を現す機構

 

 媒質中を伝播する波に特有のドップラー効果が光には存在しない。脈動モデルにおいて、光の媒質は場に充満する負エネルギーであり、エネルギー大気である。光子が波となる行程にてドップラー効果が発生するが、脈動により、光子は断続的にシフトし、この断続によりドップラー効果は素粒子の1脈動毎にキャンセルされ、全体としての光速に現れない。

 

24.場の量子論を現し、物体と場の相互作用機構を示す。

 

 脈動モデルの水平線が場を現し、脈動を繰り返している場の領域が粒子を現す。

 

25.繰り込み理論の機構を示す

 

脈動にともなって、水面の波紋のごとく素粒子は場にエネルギーを放出、吸収し続けている。エネルギーの吸収は負エネルギーの導入によって導かれる。

 

負エネルギーを含む理論でなければ素粒子のエネルギーは無限大になる。素粒子の粒子行程での質量は実測した値であり、その値を繰り込むことは正しいものと言える。物質波を現すシュレーディンガー方程式を基に量子力学の数式が展開されている。量子力学は絶対値の2乘を粒子の存在確率としている。これは、下図の正エネルギー領域のみを計算していることと等価であり、計算の結果は無限大となるはずである。[くりこみ]は正の無限大を粒子の質量と置き換えることであり、負エネルギーの総和である負の無限大で引き算することと等価である。

 

26.物理学を確率から解放の可能性。

 

脈動モデルの波形図における水平ラインを存在ゼロとし、粒子を存在1とするならば、素粒子は脈動に伴って存在の度合いを刻々と変えている。素粒子の存在が1か0の二者択一であるとする量子力学においては脈動する素粒子を現すには確率で表現する以外に無いが、存在の度合いを連続的(アナログ的)に現せる脈動モデルによれば、物理学を確率的表現から開放することができる。

 

27.クォークに相当する粒子の提示

 

波頭が1つでなく複数の波頭からなる素粒子も存在する。これらの波頭を分離させれば別な素粒子となる。

 

28.量子力学の”隠れた変数”に対応

 

かってアインシュタインを始め、多くの人達が、量子力学の確率的解釈を退け、実在の物理学に戻すために、物理学に隠れた変数の導入を試みたが、成功した人はいなかった。現在のところ、物理学は完全にその存在を否定している。脈動原理はその存在を明確に、幾何学的モデルをもっと予言し、物理学を実在の理論にもどす。それは電磁気力の作用を始め、全ての作用が断続的に進行すること、そのために全ての反応は断続的となり、結果として時間の断続が導かれる。この時間の断続、時間の量子化こそ隠れた変数であると予言している。

 

29.ボーズ粒子とフェルミ粒子とを統一する超対称性を現す。

 

素粒子脈動において、粒子、負粒子がフェルミ粒子に相当し、波がボーズ粒子に相当する。脈動1サイクル毎にボーズ粒子とフェルミ粒子の変換が、超高速で繰り返されている。脈動原理モデルにおける粒子はフェルミ粒子を現し、波はポーズ粒子を現している。両者は素粒子脈動によって結合され、超対称性によって統合されている。 素粒子固有の特性である「スピン」は、素粒子脈動のタイミング差ととらえている。スピン半整数のフエルミ粒子が素粒子脈動の粒子行程の時に、スピン整数のボーズ粒子は素粒子脈動の波行程にあるものと考えられる。両者は素粒子脈動のタイミングが異なるだけで、まったく性格が異なり、互いに水と油のごとくである。両者はもっと高いレベルの脈動する素粒子が、素粒子脈動モデルの水平線からの対称性を破って脈動する結果として、違った現れ方をしているものである。これが超対称性を導く。

 

30.超対称性変換による時空座標変位は、より深層の時間を現す。

 

超弦理論において、ボーズ粒子とフェルミ粒子の超対称性変換を繰り返すと、時空座標にて超粒子がその位置を変えるとされている。これは時間的変化すなはち時間の経過を現す。これは量子力学の基本概念である粒子と波の同時性を否定するものであり、時間的にずれたものであることの証である。

 

 

 

31.超弦理論の紐又は輪を現す機構

 

 脈動モデルの図に示す物体と真空との境界線が超弦の輪に相当し、エネルギー図の物質波形の線が超弦の紐に相当する。

 

32.超弦理論の10次元とコンパクト化を現す機構。

 

脈動に基づく全ての反応の断続が時間の断続(量子化)を導き、粒子空間(3次元)と波空間(3次元)と負粒子空間(3次元)との観測不可能なプランク時間に相当する超高速変換がコンパクト化の機構であり、時間(1次元)を加えて10次元を現す。

 

33.超弦理論が予言する影物質、影世界を現す機構

 

超弦理論の超対称性の式がE(8)+E(8)、すなはち現世界を示す数式群と影世界を示す数式群とを現すとされている。脈動原理モデルにおいて、粒子行程が現世界を現し、負粒子行程が影物質、影世界を現す。

 

量子力学を実在にもどす。

 

 

[4] ネット上の百科辞典 Wikipediaに掲載された記事

 

 198010月に福島大学の日本物理学会にて発表し、学会誌に掲載された大統一理論への仮説「素粒子脈動原理」の中で示した解説図。 撮影者は 脈動 本人。 撮影者がエクセルで作成した図をスキャナーで取り込んで作成した画像。

 

 

[5] 核力・重力・電磁気力の図説。

 

 

 

 

[電磁気力]

 

電磁気力とは、素粒子脈動に基づき、素粒子から放出・吸収される光子と光子との相互作用であり、光子自身の脈動によって、場に放出・吸収される光子のエネルギーと他の光子のエネルギーとの接触によるエネルギー相互の直接作用である。放出中のエネルギーか吸収中のエネルギーかによって正の電荷と負の電荷とに分かれる。

 

 

[7] 脈動原理モデルによる原子核の構造。

 

原子の中心の原子核は陽子と中性子から成る核子で構成され、その核子の脈動により、核子が形成する空乏空間と他の核子が形成する空乏空間とが接した際の真空空間のエネルギーからの水圧に相当する圧縮力が核力に相当する。原理的には重力と類似の作用力であり、断続的である。

 

(量子)核力原理を現す機構
原子の中心にある原子核は陽子と中性子から成る核子によって構成されている。その核子の脈動に伴って、核子が形成する空乏空間と他の核子が形成する空乏空間とが接した際の真空空間のエネルギーからの水圧に相当する圧縮力が核力に相当する。原理的には重力と類似の作用力であり、断続的である。
* 核力・重力・電磁気力を統一し、基本的4力を1つの幾何学的モデルで現す。 現在、電磁気力と重力とを一つの幾何学的モデルによって図説することは誰も成し得ていない。 脈動原理モデルは幾何学的モデルの機構として自然界の四種類の力を統一的に説明し、図示することができる。
* 原子核構造の予測、相反する液滴模型と鼓模型の統一模型
 液滴模型は核子が波行程に現れる特性であり、穀模型は核子が粒子行程にて現れる特性である。核子脈動に伴って液滴模型と穀模型とが超高速で変換している。

 

光子と重力量子は同じ光子の表と裏

 

アインシュタインの統一の夢を実現。晩年の30年をかけて目指した重力と電磁気力の統一。

 

質量(エネルギー)の存在が空間を歪め、空間の歪みが重力を現す(一般相対性理論)に従い、光子は素粒子脈動により空間を歪め、空間の歪みの量子(重力子)を形成する。光子交換により電磁気力が作用(量子電磁力学)すると共に、同時に重力(量子重力力学)も作用する。これは重力子と光子とを統合する超対称性であり、重力と電磁気力が統一される。

 

 

 

 

10章 脈動ビッグバン宇宙モデル

 

 

 

[1] 現在の宇宙モデル。

 

2015年現在、宇宙誕生のモデルはインフレーション・モデルが定説となっている。インフレーションモデルは素粒子サイズの宇宙が真空から誕生し、1秒より短い時間内に指数関数的に光速を超える速度で膨張し、そこから火の玉宇宙の大爆発、ビッグバンが始まったとしている

 

 

 

・ネットにて「インフレーション」で検索した画像。

 

http://img.booklog.jp/30DD77A6-564B-11E5-B7BE-DBF0ADEB16B9_l.jpg

 

 

 

 

 

[2] インフレーション宇宙モデルを否定する

 

インフレーション宇宙モデルによれば、光速を超える指数関数的膨張をモデルの主旨としている。しかし、現在までのあらゆる物理理論において、光速をこえる現象の存在は一般相対性原理が否定し、それが破られたことは一例もない。一般相対性理論の修正をせまるモデルは、ほぼ間違いなく正しくないことがいずれ証明されると確信する。

 

従来のビッグバン宇宙モデルも長い間正しいとされてきたが、現在では不充分であることが判明している

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[3] 宇宙の大規模構造

 

近年の宇宙観測により、数千個の銀河の位置を観測した結果、宇宙規模の構造として大規模構造と言われる銀河の分布図が明らかとなった。宇宙の超大規模な構造として、宇宙はボイド()と呼ばれる泡の集合体として構成されていることが観測された。各々の泡のサイズは直径が13億光年である。

 

謎は銀河の分布にあり、数千億個とされる銀河は格子と呼ばれる泡と泡の境界部分のみに分布して存在し、泡の中に銀河が存在していないことである

 

現在、既存の宇宙理論では、大規模構造の謎を説明できる宇宙理論は存在しない。わずかに、宇宙誕生の瞬間にエネルギー分布の揺らぎの存在が、大規模構造誕生に繋がったのではないかと推測されている程度である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  空洞の境界部分だけに数千億個の銀河が分布。     

 

 直径15億光年の空洞には銀河が無い。

 

      

 

 

 

[4] 宇宙大規模構造はさざ波に似ている

 

 

 

ネットにて「宇宙の大規模構造」で検索した画像。

 

 

 

http://img.booklog.jp/44D92F9D-5656-11E5-A65B-7305AECEA2B5_l.jpg

 

 

 

 

 

 

 

海のさざ波

 

http://img.booklog.jp/EE2D6454-5657-11E5-BC06-E1F0ADEB16B9_l.jpg

 

ネットにて「さざ波」で検索した画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[5] 光速を超えず、宇宙サイズから始まる宇宙誕生モデル。

 

暗黒エネルギー脈動原理による小宇宙群モデルにおいては、

 

はじめに、宇宙全域に均一に分布し、互いに反発している希薄な暗黒エネルギーが存在したと仮定している。1980年に発表した素粒子脈動原理が発見した暗黒エネルギーを仮説の基礎として用いている。

 

小宇宙群モデルでは、インフレーション理論の概念である光速をこえる指数関数的膨張は存在せず、素粒子サイズの宇宙から始まったビッグバンの概念もない。宇宙全域に充満している暗黒エネルギーがさざ波のように脈動し、数万年レベルの長い時間をかけて宇宙の大規模構造が構成されたと推測している。宇宙の大規模構造は暗黒エネルギーの脈動が形成している空間の歪みであり、一般相対性理論の範疇にある。大規模構造が形成する泡の各々が現在もなを、数億光年サイズの波長で暗黒エネルギーの脈動を続けている。それは素粒子脈動原理における素粒子の脈動の図と同じ物理として理解している。

 

 

 

 

 

[6] 暗黒エネルギー脈動原理による脈動宇宙モデル。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光速を超える膨張、素粒子サイズの宇宙等の概念を含まず、従来のインフレーション宇宙モデルやビッグバン宇宙モデルを否定した新しい宇宙モデルを提供する。

 

暗黒エネルギーの物理として筆者が提唱している暗黒エネルギー・シリーズの一環である。万物の幾何学として提唱する暗黒エネルギー脈動原理によれば、発見した4次元空間に実在する暗黒エネルギーや暗黒物質は、素粒子レベルの極微の世界から宇宙レベルの極大の世界までを同じ暗黒エネルギーの物理として統一して理解することが出来る。

 

はじめに、宇宙全域に満ちる暗黒エネルギーがあった。宇宙初期に、長い時間をかけて暗黒エネルギーのさざ波が宇宙大規模構造を形成した。ボイド()群各々が小宇宙であり、各々の小宇宙に誕生した銀河は小宇宙の脈動で泡の境界に移動した。数千億個の銀河が泡の境界(格子)に分布し、泡内に銀河は存在しない。

 

宇宙大規模構造の泡(ボイド)各々は小宇宙として暗黒エネルギーの脈動(膨張・収縮)を繰り返している。

 

泡各々の脈動により、宇宙全体が膨張・収縮を繰り返し、加速膨張~停止、加速収縮~停止をしている。

 

泡各々の脈動により、銀河は小宇宙の泡の外周部(境界線)に追いやられ、泡の内部に銀河は存在しない。

 

泡の小宇宙各々にてミニ・ビッグバンが同時におこれば、宇宙全体のビッグバンとなる。

 

泡の小宇宙各々にて晴れ上がりが同時におこれば、宇宙全体の晴れ上がりになる。

 

宇宙マイクロハ背景放射は、地球を取り巻く小宇宙群全部から飛来するので、あらゆる方向からの電波が同じになる。

 

・大規模構造の全ての泡(ボイド)が小宇宙として約3億光年の波長で脈動し、加速膨張~減速膨張・停止~加速収縮~減速収縮・停止の脈動サイクルを繰り返している。

 

・各々の泡(小宇宙)の中で並行して、エネルギーガスの誕生~星の誕生~銀河の誕生と宇宙創世の行程が進み、137億光年後に宇宙全体が今日の姿になった。

 

・宇宙マイクロ波背景放射は、地球を囲む小宇宙群全体からの電波なので、あらゆる方向から飛来することになり、同じ電波となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[7] 電子書籍の表紙に図示した小宇宙群モデル

 

 

 

 

 

 

 

 

[8] ボイドに銀河が存在しない大規模構造の謎を解く。

 

 

 

137億年より前に、137億光年より外側に、無限に広がる4次元空間の宇宙があり、暗黒エネルギー()が満ちていた。ビッグバンの前に、暗黒エネルギーのさざ波が成長して宇宙大規模構造を形成した。大規模構造の空洞()各々が小宇宙として暗黒エネルギーの脈動をしている。小宇宙形成の初期に、小宇宙が縮小限界の後、膨張に転じる瞬間が小宇宙のミニ・ビックバンであり、
我々の3次元空間(膜宇宙)では、1点からの大爆発となる。灼熱の火の玉は光速で膨張し、膨張に伴う温度低下に従って、素粒子や物質、星、銀河が誕生した。小宇宙群各々のミニ・ビックバンが同時に起きれば宇宙全体のビックバンとなり、同時に晴れ上がれば、宇宙全体の晴れ上がりとなる。 小宇宙群各々が同時に脈動すれば、宇宙全体の脈動になる。

 

誕生した銀河は脈動の波紋の作用で小宇宙の外周部に移動させられ、空洞内には銀河が無くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

脈動宇宙モデル電子書籍の表紙            http://img.booklog.jp/38CD53F0-5713-11E5-B43B-A5A1ADEB16B9_l.jpg

 

 

 

 

 

[9]大規模構造のボイド()各々が脈動する小宇宙

 

http://img.booklog.jp/E93D0DE7-5648-11E5-B2AE-6D05AECEA2B5_l.jpg

 

 

 

 

 

[10] 宇宙マイクロ波背景放射の謎の解明

 

  小宇宙群各々が同じ時期にミニ・ビッグバンになれば、宇宙における地球の位置にかかわらず、

 

あらゆる方角からの電波が同じになる。

 

 

 

 

[11]   ブラックホールの新説

ブラックホールは反物質星かもしれない。

超新星爆発によって太陽質量の25倍以下の星は中性子星になるが、25倍以上の星はブラックホールになると考えられている。この中性子型ブラックホールは、反中性子の塊である反中性子星かもしれない。反中性子星から放射される光は反光子であり、地球に届くまでに通常物質である光子と衝突して対消滅反応によって消滅して地球には届かない。その結果、反中性子星は暗黒の星として観測される。

 

 

 

はじめに、宇宙全域に満ちる暗黒エネルギーがあった。宇宙初期に、長い時間

 

 

 

11章 万物の幾何学

 

[1]万物の幾何学

 

暗黒エネルギーの物理は、4次元空間や暗黒エネルギー、暗黒物質を発見し、自然界の4力を統一し、宇宙モデルを修正する。

 

ミクロ空間の構造と極大空間の構造を、脈動する暗黒エネルギーの物理によって、統一した幾何学として記述する。

 

二重スリット実験の謎を解き、量子力学の確率解釈を修正し、素粒子に大きさを与え、超弦理論の3次革命を示唆する。

 

宇宙ビッグバン特異点の謎や銀河分布の謎、点宇宙の指数関数的膨張、無からの時間・空間の始まりの謎に解答を示唆する

 

[2]宇宙大規模構造と真空空間の極微構造とが同じ。

 

http://img.booklog.jp/5A4ACD40-5E26-11E5-9EEC-17EDADEB16B9_l.jpg

 

宇宙大規模構造の温度分布画像と暗黒エネルギーのさざ波か、うねりのパターンと似ている。

 

 

 

 

 

ネットで検索した海のさざ波の画像。

 

 

宇宙大規模構造の温度分布画像。

 

http://img.booklog.jp/28FA5C54-5E23-11E5-A91B-1AEDADEB16B9_l.jpg

 

[3]万物の幾何学図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[4]万物の幾何学・表紙

 

 

 

 

 

 

 

 

12章 万物の方程式・量子重力方程式

 

 

 

[1] 量子重力方程式(万物の方程式)

 

 

 

 

 

 

暗黒エネルギー脈動原理の仮説が導いた万物の方程式において、一般相対論おける重力方程式の右辺にある宇宙定数Λをゼロであると仮定している。その根拠は、宇宙空間に均一に分布する超希薄で、互いに反発しているエネルギー(暗黒エネルギー)が宇宙定数Λの特性にぴたりと一致するからである。脈動原理はその暗黒エネルギーの密度を水平線(膜宇宙におけるエネルギーゼロ)と設定している。宇宙全体が膨張・収縮して暗黒エネルギーの密度(水平線) が上下に変化してもそのレベルを水平線として設定し、その水平線からの濃度変化をエネルギーの正負の変化としている。これはゲージ対称性が保たれていることと等価であると言える。 暗黒エネルギー脈動原理のエネルギー波形図の水平線をエネルギーゼロと設定する。水平線から上を正エネルギー、正質量とし、水平線から下が負エネルギー、負質量である。エネルギーゼロの水平線は上下の4次元空間を分ける3次元空間であり、膜宇宙を表している。

 

真空空間を満たす暗黒エネルギーの値と、量子力学によって試算した真空空間のエネルギー値との130桁もの膨大な差を、宇宙における真空空間に潜む暗黒エネルギーのエネルギー密度を、エネルギーゼロの水平線であると仮定することで、123桁もの差の問題を解決する。下記の文中の「ある数を完全に相殺することなく、10123乗の一の小さな値にすることなど、どうすればできるだろうか。」における解決策として、まず123桁の超希薄なエネルギーをゼロに設定した後に、素粒子の質量に相当するレベルのエネルギー変化(物質波)を加味することで下記の課題を解決している。

 

 

 

脈動原理によれば、脈動する場のエネルギー総和はゼロであるとしているので、重力方程式に挿入した波動関数のエネルギー総和もゼロであり、元の重力方程式に影響を与えず等価であると理解できる。量子力学的観点によれば、一般相対論は古典論であるとされているが、脈動原理が導いた量子重力方程式は上記の波動関数を挿入することで古典論から脱皮したものとなる。その方程式は量子力学の全ての特性を備えたものであり、不確定性原理や確率、真空のゼロ点エネルギー振動、真空空間のゆらぎ、確率計算、くりこみ処方、波動関数等などの特性を具備した方程式となる。この方程式は、ミクロな空間を扱う時は、波動関数の項はエネルギーゼロとして無視して計算し、ミクロな事象を扱う時は巨大なエネルギーを扱う従来の重力方程式の項は無視して波動関数の項だけを計算することとなる。しかし、ビッグバン宇宙論のようなミクロ空間での量子力学と相対論とを同時に扱うような場合には、ここにしめした量子重力方程式の出番になるものと考えられる。

 

 

 

量子重力方程式の追加項を10-40に変更する。 重力と電磁気力の力の差は10-40 と莫大である。一般相対論の重力方程式は天体などのマクロな暗黒エネルギーのうねりに相当し、追加項の量子力学はミクロな暗黒エネルギーの物質波を表わす。両者のエネルギーレベルの差が10-40もの膨大なものであることを表している。量子力学の方程式であるシュレーディンガー方程式を扱うミクロの世界においては、重力の影響は無視できるほどに微弱であり、宇宙等のマクロの世界においては、量子力学的物質波の影響は無視できる程に微弱である。しかるに、宇宙誕生の瞬間等を扱う天文学などにおいては、ミクロの物理学とマクロの物理学を同時に扱う必要がある。超弦理論をはじめ、現代物理学においては、一般相対論と量子力学との融合が必要になっている。

 

 

 

 

 

マリオ・リヴィオ著 「偉大なる失敗」の記事。

 

・アインシュタインの一般相対性理論の左辺は空間の曲率を表わす項があり、右辺には質量とエネルギーの分布を定める項がある。アインシュタインは宇宙定数を時空のもう一つの幾何学的性質と考え、左辺に加えた。

 

・宇宙定数を右辺に移動すると、物理的には新しい意味を獲得する。宇宙項は宇宙のエネルギーの一部になる。

 

・物質と暗黒物質の密度は宇宙の膨張と共に減少するが、宇宙定数に相当するエネルギーの密度は永久に一定であり、この新しい形態のエネルギーは負の圧力を持つ。

 

・正の圧力は、圧縮された通常の気体が及ぼす圧力と同じで、外向きに押す。一方、負の圧力は、内向きに吸う。

 

・一般相対性理論では、質量とエネルギーに加えて、圧力も重力の源である。圧力は独自の重力を作用させる。正の圧力は引力的重力を生みだすのに対し、負の圧力は斥力的重力をもたらす。これこそ、アインシュタインが宇宙を静止させておくために用いた宇宙定数の特徴だった。

 

・相対論によれば、宇宙が膨張しても薄まることのないエネルギー密度を持ちうるのは真空だけである。

 

量子力学の世界では、真空は非常に短いタイムスケールで粒子と反粒子の対発生・対消滅が繰り返されている。その結果、真空さえエネルギー密度を持ちうるし、重力の源になりうる。

 

・宇宙定数と真空のエネルギーを同一のものとみなす(数学的には等しい)と、宇宙定数は原子内部の最小スケールの世界、量子力学の領域と密接に関連づけられる。

 

マクリーは1971年、宇宙定数の値を古典的な一般相対性理論の枠組みの外側にある物理学から求められるのかもしれないと唱えたが、まさに未来を予見するものであった。

 

・宇宙定数と真空エネルギーを初めて具体的に結びつけたのが、ルメートである。1934年の論文で、「あらゆる無物事は真空内のエネルギーがゼロでないかのように起こる」と記した。真空のエネルギー密度は負の圧力と関連しているはずであり、「事実上これが宇宙定数 ʌの意味である」とも述べている。

 

30年後の1967年、ゼルドビッチが宇宙定数の値に対する真空のゆらぎの寄与を初めて本格的に計算した。その過程で、場当たり的な仮定を立て、ゼロ点エネルギーの大半が何らかの方法で相殺され、真空内の仮想粒子同士の重力的な相互作用だけが残ると仮定した。その結果は、観測可能な宇宙のあらゆる物質と放射エネルギー密度の約10億倍もの値になってしまった。

 

・真空のエネルギーを推定しようとする最近の試算によれば、理論が予測する真空のエネルギー値よりも123桁も大きな値となってしまった。それを修正するために、対称性の原理を用いて相殺がなされると仮定して計算したがまだ53桁も大きな値になってしまった。

 

そこで、何か未発見のメカニズムによって、真空エネルギーに対するあらゆる寄与が何らかの方法で相殺され、宇宙定数がぴったりゼロになると考えた。これは、アインシュタインが方程式から宇宙定数をそっくり削除したのとまったく同じことである。多くの物理学者は宇宙定数にゼロという具体的な値を代入するのは正しくないと考えていた。 一方、真空のエネルギーという現代的な姿をまとうと、宇宙定数は量子力学の観点から見て必須であるように思える。

 

1998年、宇宙加速度膨張の天体観測によって、このテーマは今日の物理学が抱える最大の難問となった。

 

宇宙定数の値が完全なゼロではないという事実は、多くの理論物理学者たちの希望的観測を打ち砕いてきた。何らかの未発見の超対称性によって、宇宙定数が完全に相殺されるものと期待していた。

 

それも、宇宙加速膨張の事実によって打ち砕かれた。宇宙定数の値は非常に低いがゼロではない。そのため、多くの理論家たちは、対称性の議論に頼って説明を見つけるのは絶望的だと確信するようになった。

 

ある数を完全に相殺することなく、10123乗の一の小さな値にすることなど、どうすればできるだろうか。

 

非科学的な人間原理的推論や超多世界解釈などに逃避する物理学者も現れた。

 

アインシュタインの過ちは宇宙定数を加えたことではなく、削除したことだとも言える。

 

 

 

研究者サイト、リサーチマップへの投稿記事

 

[2]量子重力方程式の宇宙定数をゼロにした根拠

 

2015.11.16

 

暗黒エネルギー脈動原理の仮説が導いた万物の方程式において、一般相対論おける重力方程式の右辺にある宇宙定数Λをゼロであると仮定している。その根拠は、宇宙空間に均一に分布する超希薄で、互いに反発しているエネルギー(暗黒エネルギー)が宇宙定数Λの特性にぴたりと一致するからである。脈動原理はその暗黒エネルギーの密度を水平線(膜宇宙におけるエネルギーゼロ)と設定している。宇宙全体が膨張・収縮して暗黒エネルギーの密度(水平線) が上下に変化してもそのレベルを水平線として設定し、その水平線からの濃度変化をエネルギーの正負の変化としている。これはゲージ対称性が保たれていることと等価であると言える。 暗黒エネルギー脈動原理のエネルギー波形図の水平線をエネルギーゼロと設定する。水平線から上を正エネルギー、正質量とし、水平線から下が負エネルギー、負質量である。エネルギーゼロの水平線は上下の4次元空間を分ける3次元空間であり、膜宇宙を表している。

 

真空空間を満たす暗黒エネルギーの値と、量子力学によって試算した真空空間のエネルギー値との130桁もの膨大な差を、宇宙における真空空間に潜む暗黒エネルギーのエネルギー密度を、エネルギーゼロの水平線であると仮定することで、123桁もの差の問題を解決する。下記の文中の「ある数を完全に相殺することなく、10123乗の一の小さな値にすることなど、どうすればできるだろうか。」における解決策として、まず123桁の超希薄なエネルギーをゼロに設定した後に、素粒子の質量に相当するレベルのエネルギー変化(物質波)を加味することで下記の課題を解決している。脈動原理によれば、脈動する場のエネルギー総和はゼロであるとしているので、重力方程式に挿入した波動関数のエネルギー総和もゼロであり、元の重力方程式に影響を与えず等価であると理解できる。量子力学的観点によれば、一般相対論は古典論であるとされているが、脈動原理が導いた量子重力方程式は上記の波動関数を挿入することで古典論から脱皮したものとなる。その方程式は量子力学の全ての特性を備えたものであり、不確定性原理や確率、真空のゼロ点エネルギー振動、真空空間のゆらぎ、確率計算、くりこみ処方、波動関数等などの特性を具備した方程式となる。この方程式は、マクロな空間を扱う時は、波動関数の項はエネルギーゼロとして無視して計算し、ミクロな事象を扱う時は巨大なエネルギーを扱う従来の重力方程式の項は無視して波動関数の項だけを計算することとなる。しかし、ビッグバン宇宙論のようなミクロ空間での量子力学と相対論とを同時に扱うような場合には、ここにしめした量子重力方程式の出番になるものと考えられる。

 

 

 

量子重力方程式

 

 

 

 

[3] 量子重力方程式への挑戦

 

物理学における最大の目標と言える量子力学と一般相対性理論とを融合した超大統一理論である量子重力方程式に挑戦している。先に、暗黒エネルギー脈動原理によって実現した万物の幾何学を表現する一つの方程式を模索している。下記の電子書籍の表紙はその挑戦(2)で、挑戦(1)は、従来の一般相対性理論の重力方程式にシュレーディンガー方程式の左辺-右辺(=0)を挿入した。脈動する場のエネルギー総和はゼロなので、従来の重力方程式にゼロを加えても影響を与えないと考えた。今回の挑戦(2)は、左辺のみを挿入したもので、マクロな物理方程式である重力方程式とミクロな物理方程式である量子力学の波動関数による素粒子レベルのエネルギー値変化を重力方程式に挿入した。 暗黒エネルギーの物理としては、従来の重力方程式は天体規模の暗黒エネルギーの脈動であり、量子力学の物質波は暗黒エネルギーの微細なさざ波であるとしてイメージしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[4] 量子重力方程式への挑戦、その2

 

暗黒エネルギー脈動原理によって得られた万物の幾何学を表わす万物の方程式に挑戦する。一般相対性理論の厳密解の一つであるフリードマン方程式において、正・負エネルギーの存在を認めて、エネルギー密度とエネルギー圧力の和がゼロであると設定すると、重力方程式は宇宙規模の空間が膨張・収縮(脈動)する方程式になると説明されている。さらに、重力方程式の宇宙定数をゼロと仮定すると、宇宙項のない重力方程式となる。さらに、量子力学の波動方程式のエネルギー総和がゼロと仮定すると、組み込んだ波動方程式の影響しない重力方程式が実現する。ここに示した万物の方程式の候補は、フリードマン方程式の部分によって宇宙規模の脈動を表し、波動方程式の部分によって量子力学を表している。

 

 

 

    

 

 

 

ネットで検索した資料。EMANより。

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=97919

 

 

 

 

 

[5]万物の方程式への挑戦(3)

 

一般相対性理論の重力方程式を素粒子レベルへ拡張し、量子力学との融合を計る。重力方程式の宇宙定数は真空のエネルギーであるとされているが、量子力学的試算による値と観測値との差が120桁もの莫大な誤差となってしまう。宇宙定数をゼロにする何らかのエネルギーの相殺が期待されている。ゼロにした後に、素粒子レベルのエネルギー変動が重力方程式に追加されることが期待されている。暗黒エネルギー脈動原理が上記の補正を行える可能性があると考えている。

 

 

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=97892

 

 

 

 

 

一般相対性理論の重力方程式を素粒子レベルへ拡張し、量子力学との融合を計る。重力方程式の宇宙定数は真空のエネルギーであるとされているが、量子力学的試算による値と観測値との差が120桁もの莫大な誤差となってしまう。宇宙定数をゼロにする何らかのエネルギーの相殺が期待されている。ゼロにした後に、素粒子レベルのエネルギー変動が重力方程式に追加されることが期待されている。暗黒エネルギー脈動原理が上記の補正を行える可能性があると考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[6]重力方程式の万有引力定数を変数にする可能性。

 

一般相対性理論方程式の厳密解の一つであり、宇宙の膨張・収縮を表わすフリードマン方程式の解釈を拡大して、素粒子の膨張・収縮(素粒子脈動原理)を表わす方程式として解釈する。その式は素粒子から宇宙までを表わす暗黒エネルギー脈動の方程式、万物の方程式となる。

 

現在、重力方程式における万有引力定数Gは観測された固定値として扱われている。 拡張方程式はそのGをプランク時間で10-1 に変化する変数Gにおきかえることで、空間の歪みの曲率(4次元空間の素粒子の球)、素粒子が膨張と収縮を超高速で繰り返す脈動を表わす。

 

 

 

 

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=97190

 

 

 

 

 

 

 

核力・重力・電磁気力の作用図

 

 

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=97239

 

サイト、EMANの物理から転載した記事

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=97192

 

 

 

[7]万有引力定数がゼロの時万物が真空になる。 

 

前記の万物の方程式において、重力方程式のGGsinωt の変数と仮定する。このGがゼロの時、全ての物が真空状態になる。それは、暗黒エネルギー脈動原理のエネルギー波形図の水平線に相当し、3次元空間の膜宇宙を現している。 光子や他の素粒子をはじめ、地上の全ての物体、人間や自然、地球や星、銀河や宇宙空間等、万物がプランク時間で明滅している。

 

これは、一般相対性理論の厳密解の一つかも知れない。

 

https://researchmap.jp/hikari368/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E3%83%96%E3%83%AD%E3%82%B0/?action=common_download_main&upload_id=96972

 

 

 

[8] 万物の方程式の図

 

 

 

 

電子書籍

 

[9] 量子重力方程式の表紙

 

 

 

 

 

 

13章 脈動原理によるリーマン予想への挑戦

 

 

 

 

 

[1] 数学史上最大の難問「リーマン予想の証明」

 

 「リーマン予想」はドイツの数学者・リーマンが1859年に提起し、150年たった今も解かれていない数学史上最大の難問であり、1億円の懸賞金がかけられている「リーマン予想」は、「一見無秩序な数列にしか見えない“素数”がどのような規則で現れるか」という問いに答えるための重要な鍵である。「素数を現す方程式、ゼータ関数の非自明なゼロ点全てが一直線上に並ぶことの証明」 がリーマン予想の証明であり、「創造主の暗号」とも言われる素数の謎、その魔力に取りつかれた天才数学者たちが挑戦し続けている。

 

NHK制作のDVDより

 

「リーマン予想・天才たちの150年の闘い ~素数の魔力に囚われた人々~」から

 

一見気まぐれな「素数」の並びには、どんな意味が隠されているのか?
「素数」は、この大宇宙がしたがう自然法則に関わる、創造主の暗号なのか?
人類史上最大の数学の難問「リーマン予想」に挑む数学者たちの奇想天外な物語。

「リーマン予想が証明できれば、われわれ人類にとって一つの時代が終わり、新たな時代が始まることを意味します。それは人類の知性の最高到達点となるでしょう。」
数学の世界に数ある難問の中で、最も難しく、最も重要だといわれている「リーマン予想」。いまから約150年前、ドイツの天才数学者リーマンがこの世に送り出したこの難問は、一見気まぐれにしか見えない素数の並びと、その背後に潜む意味を解き明かすとされ、これまで多くの数学者たちが人生をかけてこの難問に挑んできた。
彼らは素数の並びにいったいどんな壮大な世界を見ているのか。
素数という不思議な数の魔力に囚われた数学者たちの、数奇な人生を追う。

 

 

 

[2] 暗黒エネルギーと素数の関係

 

 

 

現在、第一級の数学者の人達による共通の予感によれば、リーマン予想証明の鍵は、真空空間の極微の構造を解明し、究極の物理理論を完成させることにあるとしている。

 

素粒子脈動原理は暗黒エネルギー脈動の物理であり、究極の物理理論を目指している。素粒子脈動原理は究極理論に最も近いとされる超ひも理論の幾何学的モデルの候補であり、4次元空間を発見した。

 

巨人の肩に乗り、30年前に発見した黄金の鍵、素粒子脈動原理を使ってリーマン予想の扉を開く。 

 

量子力学の基礎となっている物質波を現すシュレーディンガー方程式は複素数座標で現される4次元空間の中の周期関数である。同じく、素数と非自明なゼロ点も複素数座標で現され、ゼロ点を固有値とする周期関数が求められているが発見されていない。   関数の固有値()は図表の交点として現れる。そこで、素数とゼータ関数のゼロ点が展開する複素数座標に素粒子脈動原理エネルギー波形図を挿入し、ゼロ点を交点として現した。素数・物理融合図においてゼータ関数の非自明なゼロ点は全て素粒子脈動原理エネルギー波形図の水平線上にある物質波との交点である。素数・物理融合図はゼロ点を固有値(交点)とし、素数を周期関数の極とする跡公式、リーマン演算子を現す究極の物理学理論「大統一理論」を現している。

 

[3] 世紀の難問リーマン予想に挑戦。

 

 150年間天才達の挑戦を退けてきた世紀の難問リーマン予想に挑戦

 

素粒子脈動原理は筆者が命名し、1980年に日本物理学会の年会で発表した理論物理学の仮説であり、統一場理論を目指している。その素粒子脈動原理を鍵として超難問リーマン予想証明への挑戦を試みた。

 

素数とリーマン予想のゼロ点を現した複素数座標と素粒子脈動原理のエネルギー波形図とを融合して素数・物理融合図を創作した。
ゼータ関数の非自明なゼロ点をリーマン予想の一直線と脈動する物質波との交点として図説する。一直線を離れた交点は有り得ない。これが全てのゼロ点が一直線上にあることを現している。

 

http://img.booklog.jp/A204914E-4A3E-11E5-9CD2-C3CEADEB16B9_l.jpg

 

2012/12/12 YOUTUBE に投稿

 


投稿に添付した記事(1)

 

素数の謎が解ける時、素粒子脈動原理も万物の理論と認められるだろう。縦軸を実数軸、横軸を虚数軸とし、素数とゼータ関数の非自明なゼロ点を展開した複素数座標に素粒子脈動原理エネルギー波形図を挿入する。

 

ゼロ点が並ぶ直線を素粒子脈動原理エネルギー波形図の真空空間を現す水平線とした。sugimoto氏が作成した素数とゼロ点を現した図を90度回転させている。ゼータ関数の非自明のゼロ点が並ぶ一直線と虚数軸とのギャップ1/2は真空空間のエネルギー濃度(零点エネルギー)を現す。素粒子脈動の波形の頂点(山と谷)を実数軸上の素数とし、非自明なゼロ点上を波形が通過するごとく設定して、素数を周期軌道の極,零点を固有値とした。ゼロ点毎に脈動する物質波の波(固有空間)が付随する。この波形は素粒子脈動を現し、波形の山を場のエネルギーが集中した粒子、波形の谷を負粒子、波形が水平となった状態を波とし、粒子(+mc²)、波(0)、負粒子(-mc²)の変換(脈動)を超短時間(プランク時間)で繰り返している。

 

  この融合図が真理ならば、素数はミクロの世界の全物理現象と深く係わっている。 素数を4次元空間で脈動する素粒子の物質波の頂点()として現す。波形の頂点はゼロ点と跡公式で結ばれ、ゼータ関数の非自明なゼロ点を脈動する物質波と水平線との交点として現す。ゼロ点が並ぶ直線は場の量子論の場に相当する。場の脈動が素粒子に質量を与え、 ゼロ点を介して素粒子のエネルギー(質量)が場に放出され再び吸収される。ゼロ点は素粒子に質量を与えるヒッグス粒子と等価であり、 リーマン演算子、作用素(行列)の固有値である。  融合図は原子核のエネルギー間隔とゼロ点間隔との関連を示唆する。  現代最高の数学者アラン・コンヌ氏の言葉、「ある種の空間を探している。素数に関係したある種の流れを持つダイナミックな空間、素数と深く係っている不連続な空間を」。その空間は素数と素粒子脈動原理とが一体となったこの図のイメージと等価である。 リーマン予想を解く鍵はミクロ空間の非可換幾何学、素粒子脈動にある。

 

オイラーは素数とπの関係を、ガウスは素数と自然対数の定数eの関係を発見した。神秘のオイラー方程式 e^iπ +1 = 0におけるπ=3.14159.....e=2.71828......。 素数と深く係るこの式の両辺にmc²(エネルギー)を掛ける。得られた素数と物理学が融合した方程式 e^iπ・mc² +mc² = 0 から負エネルギーe^iπ・mc²や負質量e^iπ・mはエネルギー波形図の負エネルギー領域の物質波に対応している。従って、素数は質量やエネルギーと深く係り、粒子(mc²)、波(ゼロ)、負粒子(e^iπ・mc²)の変換をプランク時間で繰り返す素粒子脈動原理と根源で繋がっている。素数は真空空間からの素粒子の対発生、対消滅反応に係り、物質波を基礎とする量子力学の礎石となっている。  

 


 素粒子脈動原理は1980年、二重スリット実験を確率ではなく実在の事象とするために発想した。一方のスリットを素粒子が通過し、他方のスリットを物質波の波紋が通過している。 素粒子脈動原理は4次元空間を発見し、ミクロの世界の全事象を図説する。 脈動する原子核の波紋の谷が原子の電子軌道であり、その電子軌道を脈動する電子(実在)が周回している。粒子状態の電子は大きさを持つが波状態の電子は大きさや位置を持たない点であり、不確定性原理を現す。原子核を構成する陽子と中性子も脈動し、両者が負粒子となった時に生じる核力によって結合している。素粒子脈動の波紋は真空空間を光速で伝搬する光子である。

 


宇宙空間を満たす光子も脈動し、波行程の光子が電磁気力を現し、負粒子行程の光子が重力を現す。電磁気力を作用させる光子交換と同時に重力子(負光子)も交換され、史上初めて核力、重力、電磁気力を統一する。 宇宙のビッグバンは何百億光年周期の宇宙規模の脈動であり、ミクロサイズに収束した宇宙の全エネルギーが爆発する行程である。万物の理論を目指す素粒子脈動原理はミクロの世界から宇宙のビッグバンまでを包含する。ゼロ点は無限個存在し、無限大の素数は宇宙を現している。

 

 

 

[4]第一級数学者の予測と脈動原理解釈との一致

 

 

 

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理論物理学への大統一理論として提唱している仮説「素粒子脈動原理」に基づいて発想した素数・物理融合図はリーマン予想の証明に最接近しているように感じている。

 

素粒子脈動により発生した場への波紋(物質波)は光の波(光子)として光速で宇宙空間に伝搬し、宇宙空間(真空空間)は光子で満たされている。その光子の物質波が脈動原理に基づいて粒子・波・負粒子の変換をプランク時間で繰り返している。

 


素数・物理融合図は複素数座標で現され、複素数座標を90°回転させて虚数軸を水平にしている。さらに、リーマン予想のゼロ点が並ぶ一直線を、素粒子脈動原理を現したエネルギー波形図の水平線として現している。この水平線は真空空間のエネルギー大気(エーテル?)のエネルギー濃度を現し、波形は物質波を現している。

 

その物質波の頂点を素数と対応させ、物質波と水平線との交点をリーマン予想の非自明なゼロ点として現している。この物質波は量子力学のシュレーディンガー方程式とハイゼンベルグの行列による方程式によって現されており、素数の配列を現したゼータ関数と相関している。さらに、リーマン予想の証明に最も近い人物とされているアラン・コンヌ氏の言葉「リーマン予想の鍵はミクロ空間の非可換幾何学にある。」にも相関している。さらに、ド・ブランジュ氏の「リーマン予想の鍵は空間の光のスペクトル構造」にも相関している。

 

物質波と水平線との交点として現したリーマン予想のゼロ点は水平線以外には存在しない、水平線を離れた交点はありえない。交点(ゼロ点)は水平線上に無限に存在し、ゼロ点毎にゼロ点を通過する物質波()は光の波長変化に対応した虹色のスペクトルにも対応している。この物質波は理論物理学の核力・重力・電磁気力を現す大統一理論でもあり、素数の配列に対応したリーマン予想のゼロ点との相関図を現している。

 


縦軸を実数軸、横軸を虚数軸とし、素数とゼータ関数の非自明なゼロ点を展開した複素数座標に素粒子脈動原理エネルギー波形図を挿入する。ゼロ点が並ぶ直線を脈動原理エネルギー波形図の真空空間を現す水平線とした。sugimoto氏が作成した素数とゼロ点を現した図を90度回転させている。ゼータ関数の非自明のゼロ点が並ぶ一直線と虚数軸とのギャップ1/2は真空空間のエネルギー濃度(零点エネルギー)を現す。脈動する物質波の頂点(山と谷)を実数軸上の素数とし、非自明なゼロ点上を物質波が通過するごとく設定して、素数を周期軌道の極,零点を固有値とした。ゼロ点毎に脈動する物質波の波(固有空間)が付随する。この物質波は脈動する素粒子による場の波紋(光波)であり、波形の山を粒子、波形の谷を負粒子、波形が水平となった状態を波とし、粒子(+mc²)、波(0)、負粒子(-mc²)の変換(脈動)を超短時間(プランク時間)で繰り返している。

 

  この融合図が真理ならば、素数はミクロの世界の全物理現象と深く係わっている。 素数を4次元空間で脈動する物質波の頂点()として現す。波形の頂点はゼロ点と跡公式で結ばれ、ゼータ関数の非自明なゼロ点を脈動する物質波と水平線との交点として現す。ゼロ点が並ぶ直線は場の量子論の場に相当する。場の脈動が素粒子に質量を与え、 ゼロ点を介して素粒子のエネルギー(質量)が場に放出され再び吸収される。ゼロ点は素粒子に質量を与えるヒッグス粒子と等価であり、 リーマン演算子、作用素(行列)の固有値である。  融合図は原子核のエネルギー間隔とゼロ点間隔との関連を示唆する。  アラン・コンヌ氏の言葉、「ある種の空間を探している。素数に関係したある種の流れを持つダイナミックな空間、素数と深く係っている不連続な空間を」。その空間は素数と素粒子脈動原理とが一体となったこの図のイメージと等価である。 リーマン予想を解く鍵はミクロ空間の非可換幾何学、素粒子脈動にある。

 


神秘のオイラー方程式 e^iπ +1 = 0 、 素数と深く係るeとπを含むこの式の両辺にmc²(エネルギー)を掛けた方程式 e^iπ・mc² +mc² = 0 (脈動原理が発見) は負粒子と粒子とゼロ()を繰り返す素粒子脈動と等価である。

 

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投稿に添付した記事(2)

 

 

 

 

 

[5] 素粒子脈動原理を使ってリーマン予想の扉を開く

 

 

 

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投稿に添付した記事)

 

リーマン予想の証明は、4次元空間を発見し、究極の物理学理論の扉を開く同じ鍵、素粒子脈動原理によって同時に開かれるように見受けられる。 素粒子脈動原理は究極理論に最も近いとされる超ひも理論の幾何学的モデルの候補であり、4次元空間を発見した。  巨人の肩に乗り、1980年に発見した黄金の鍵、素粒子脈動原理を使ってリーマン予想の扉を開く。 

 

  量子力学の基礎となっている物質波を現すシュレーディンガー方程式は複素数座標で現される4次元空間の中の周期関数である。同じく、素数と非自明なゼロ点も複素数座標で現され、ゼロ点を固有値とする周期関数が求められているが発見されていない。   関数の固有値()は図表の交点として現れる。そこで、素数とゼータ関数のゼロ点が展開する複素数座標に素粒子脈動原理エネルギー波形図を挿入し、ゼロ点を交点として現した。素数・脈動融合図において、ゼータ関数の非自明なゼロ点は全て素粒子脈動原理エネルギー波形図の水平線上にある物質波との交点である。素数・脈動融合図はゼロ点を固有値(交点)とし、素数を周期関数の極とする跡公式、リーマン演算子を現す究極の物理学理論「大統一理論」を現している。

 


円周率 πと自然対数の定数eは素数と深く関係している。 神秘のオイラー方程式 e^iπ +1 = 0 。 この式の両辺に1/2mc²(エネルギー)を掛け、得られた方程式 1/2mc²e^iπ+1/2mc² = 0 から

 

 1/2mc²=1/2mc²e^iπ が得られる。これは素数・脈動融合図における水平線(1/2mc²)と素数との関係を示唆している。 

 

そこで、ゼータ関数の非自明なゼロ点が展開する直線(1/2)を、素粒子脈動原理エネルギー波形図における真空空間を現す水平線として示し、ゼロ点はその水平線と脈動する物質波との交点として現す。その交点は必ず水平線上に存在するものであり、水平線を離れた交点は有り得ない。これがリーマン予想 「ゼータ関数の非自明なゼロ点は全て直線(1/2)上にあり、直線を離れたゼロ点が存在しない」 を現している。

 

 

 

[6] リーマン予想の新解釈。ゼロ点は全て一直線との交点

 

リーマン予想とは、「ゼータ関数の非自明なゼロ点は全て一直線上にある。」と言うものである。

 

この予想はリーマンがゼータ関数の非自明なゼロ点を手計算で4個求めた際に、4個のゼロ点が一直線上に並んでいることを発見してひらめいた予想である。150年を過ぎた現在もなを証明できない数学史上最大の難問と言われている。一直線上にゼロ点が無限にあることは証明されている。 一直線上以外にゼロ点は存在しないことが証明できない。

 

ここで、原点に帰って再考した。「ゼロ点が全て一直線上にある。」との表現を「ゼロ点は全て一直線との交点である。」とか、「ゼロ点は全て一直線との接点である。」表現することも出来たはずである。

 

両者の表現が等価であるならば、リーマン予想の証明は格段に容易となる。曖昧な表現の「線上」でなければならない根拠はない。

 

1) 一直線を現す方程式と曲線を現す方程式からなる連立方程式の解は、両者を現す幾何学図形において、両者の交点として図示される。

 

2) 一直線と交わる交点は全て一直線上にあり、一直線を離れた交点は存在しない。1)2)により、リーマン予想を置き換える。

 

「ゼータ関数の非自明なゼロ点は全て一直線と交わる関数との解である。」

 

先に投稿した下記の「リーマン予想証明への挑戦」は上記のアイデアと素粒子脈動原理の概念との融合によって創出した。

 

リーマン予想の証明に係わる未知のゼータ空間を捉えることは数論における永遠の中心課題。 素粒子脈動原理により、脈動する素粒子が形成する4次元空間がそのゼータ空間かもしれない。 素数・物理融合図はゼロ点を固有値とし、素数を周期関数とするリーマン演算子を現す物理現象である。 素数・物理融合図の矢印方向から観察すると、素数がリーマンの直線を回転軸として回転し、素数の軌跡が円を表している。 各素数に対応した無限個の同心円が存在し、未知のゼータ空間(複素数座標)を形成している。 非自明なゼロ点(交点)はリーマンの直線上にのみ存在し、直線を離れた交点(ゼロ点)は存在しない。量子力学の物質波は波動方程式とハイゼンベルグの行列方程式によって現されている。脈動する素粒子を作用素とし、行列表示ができ、ゼータのゼロ点や極が固有値として解釈される。

 

 

 

[7] 素数・物理融合図が真理であると予感させるもの。

 

 

 

*両者共に、複素数座標(4次元空間)で現されている。

 

*非自明なゼロ点が並ぶ一直線と脈動原理の水平線との一致。解説書「素数に憑かれた人たち」にある最先端の諸概念との共通点。

 

*1976年、素数のゼロ点間隔の式と理論物理学の原子核のエネルギー間隔の式との一致。融合図において、波形の頂点(素数)と原子核のエネルギー間隔との関連を示唆している。

 

*量子力学は行列で現す数式と波動関数(物質波)で現す数式があり、両者は同じものである。

 

*素数のゼロ点が量子力学の何かの数式の固有値であるように作用する物理現象が発見できれば、素数と量子力学との一致点が発見され、結果としてリーマン予想の証明に繋がると期待されてる。 2012年現在、アラン・コンヌ氏は証明に最も近いとされている。ベリー氏はリーマン演算子の固有値がゼロ点になっているような物理現象をさがしたが見つけられていない。

 

*コンヌ氏はリーマン演算子の固有値がゼロ点になり、素数が周期関数になっているような数式で現せる物理現象を構築中。それはミクロ空間の非可換幾何学であるとしている。素数・脈動融合図はまさにその物理現象を現している。 コンヌ氏の言葉「ある種の空間をさがしている。素数に関係したある種の流れをもつダイナミックな空間。素数と深く係わっている不連続な空間を。」

 

素粒子脈動原理によれば、 宇宙空間は光子(脈動の波紋)に満ちていて不連続な空間であり、プランク時間の周期でダイナミックに脈動し、素数と深く係わっている。 

 

*現在の量子力学は素粒子脈動原理の粒子、波、負粒子行程を認識せず、脈動周期を時間ゼロ(プランク時間のh0)、同時だと誤解し、素粒子は同時に粒子であり波であるとしている。そこにアインシュタインが抵抗した不完全な確率解釈が現れる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電子書籍の表紙

 

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14章 暗黒エネルギーの物理・その他

 

 

 

[1]超対称性粒子・超対称性機構

 

素粒子脈動原理によるフェルミ粒子とボーズ粒子の統合。

 

フェルミ粒子とボーズ粒子の統合は脈動のタイミングがずれている。

 

ずれているだけで、物理特性が劇的に変化し、一方は質量を備えて物体を構成し、他方は質量を持たずに作用力を媒介する。

 

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[2]素粒子脈動原理による高温超伝導材への挑戦

 

素粒子脈動原理によれば、原子の構造は原子核の脈動によって形成された物質波の谷として電子軌道が形成されている。電子軌道は物質波の山に囲まれた閉鎖的な空間であり、その中を電子が超高速で周回している。極低温等によって隣接する原子と原子との最外郭電子軌道の接続部の物質波の山が低下して自由電子が超えられるようになると、隣接する原子から最外殻電子軌道に自由電子が侵入する。すると、その自由電子は周回している電子に反発されて、突き動かされ、他の隣接する原子との接続部まで運ばれて排出される。これが、超伝導理論において、電子のペアが超伝導をつかさどるとされた機構である。

 

最外郭電子軌道の物質波の山を低下させる手段

 

1) 最外郭電子軌道の物質波の山は極低温によって低下し、隣接する原子の最外郭電子軌道の接続部分の山を電子が電気抵抗なく通過できる状態が超伝導であると理解する。

 

2) 二重スリット実験の干渉縞に現れると同様に、物質波の山と谷が重なると物質波の山が低下する。従って、超伝導材料への不純物の混在等の、何らかの手段によって、隣接する原子と原子との間隔をズラせて、隣接する原子の最外郭電子軌道の接続部分の山を電子が電気抵抗なく通過できる状態まで低下出来れば、冷却温度がより高くても超伝導になる可能性がある。将来には、常温超伝導材の実現も原理的には可能性がある。

 

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